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引き続き、神奈川県横浜市港北区篠原町の建築家・緒形昭義さんの「大壁の家」のリフォームをご紹介いたします。

スキップフロアになっているため階数の数え方が難しいのですが、玄関から半層下りると広々とした土間と和室があります。

階段部分は吹抜けとなっています。

土間の存在はかなり魅力的でしたが、今後住まわれる方がかなりご高齢ということもあり、温熱環境・使い勝手を考慮して土間部分にフローリングを貼りました。

襖はすべて枠なしの太鼓貼りでモダンな雰囲気です。

建築当初からあるレンガタイルの壁、板貼りの天井は残しました。

吹抜けの階段を上ると個室が2つあります。

手すりから繊細なワイヤーで吊られている階段は少し揺れますが、まだまだ現役です。美しい！

4畳半の和室です。

天井が高い傾斜天井で絶妙のプロポーションです。

もう1室は洋室です。

板貼りの天井面はよく見るとねじれがあり、3次元曲面になっているのがわかります。

築50年以上の建物を住み続ける、使い続けるためのリフォーム。

コストと機能とデザインとのバランスをどこでとっていくのかが難しい物件でしたが、お互い少しずつ譲りながら妥協しながら、でも大切なところは守りながらの満足のいく仕上がりとなりました。